どうして貴方は 消えてしまったの?
訊ねても応えなど 返るはずもなくて

いつも哀しそうな 貴方の横顔
どうする事も出来なくて 涙が溢れたの
貴方と過ごした あらゆる時間が
私にとって 大切なものになっていたわ

紅い城の屋上 空の下で一人佇み
空高く昇った紅い満月 ずっと眺めている

夜空に浮かび 哀しく光る あの満月は 貴方に似てる
あの日一緒に 踊り続けた 悲しい舞踏曲(きょく)が 思い出させる
何時までも 貴方の傍に 居続けたいと 思ってたのに
叶わぬ愛と 知っていながら 貴方と私 いつも寄り添った


思えば最期に 貴方は笑った
私には幸せになって欲しいと言った
貴方が居なくて 笑っていけるかな?
時々は思い出して 泣いてしまうだろうけど

月の輝く夜 貴方と踊ったあのダンスを
紅い月の向こうで私の事 ずっと見守っていて

最後に願う 貴方の元に 私の唄が 届きますように
貴方との日々 想い綴って 唄に託して 踊っていくわ
そうすれば 貴方の事を 忘れることは 無いだろうから
月まで届け、私の唄よ 貴方に捧ぐ この鎮魂曲(レクイエム)

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